ラスワネクロはコンボデッキだ。通常、コンボデッキはギミックを最優先にするため無駄なカード入れたくない。しかし今回、既存のニュートラルカードを半減させてまでカードを入れ替えた所、グランドマスター帯で勝率9割を更新することができたので共有したい。
メモ
このデッキは3月現在、U10ヴァンプが大流行している環境に配慮した構築になります。
U10ヴァンプの大流行
JCGの採用率、既存のマスター帯以上でのランクマッチを見てもU10ヴァンプがTeir1であることは疑う余地がないと言える。ご存知、U10ヴァンプは7ターン目以降OTKを決めるデッキだが、真相究明を3枚積んでいるため、守護を並べただけでは、守ることは難しい。
では、そんなU10ヴァンプの弱点はなんだろうか?序盤から圧倒的な盤面を形成することである。つまりバフドラゴンの上振れには処理が間に合わないのだ。
そこでラストワードネクロの特性について考えてみる。連携ロイヤルや融合ネクロなど、シンプルなフェイス系のデッキには、深淵の大佐で守ることはできていたものの、マガチヨエルフなど、真相究明を駆使してOTKを狙ってくるデッキには、圧倒的な不利を強いられて来た。
序盤からアグレッシブに行けるわけでもなければ、中盤圧倒的な盤面形成能力もない。かといって7ターン目に確実に20点だせるかと問われれば、その性能はU10ヴァンプに軍配が挙がる。
そこでラスワネクロが持つ適応力というメリットを少し削ってでも中盤の盤面形成能力をあげる必要が現環境にはあると私は考える。U10だけでなく、バフドラゴンに対しても力負けしないように4,5ターン目の動きを考えたい。
後攻4ターン目に圧倒的な盤面はラスワネクロで可能か?
ラストワードカウントを進めつつ、圧倒的な盤面、そんなことは可能なのか?アディショナルカード追加後、こちらも流行している墓場ネクロ「ゴーストネクロ」から着想を得た。
冥府の中尉である。
後攻2ppでオディールを結晶としてプレイし、4ppで冥府の中尉を進化させることで、オディールを多少硬い守護2枚で守り、返しのターンでオディール盤面進化10点(盤面6点、ターン終了時効果2点、ラストワード2点)という動きは、墓場ネクロではよく見られる動きだ。
先行であっても冥府の中尉+転生の毒林檎(オディールに)という構造は、消滅のないバフドラゴンに効果があるだけでなく、真相究明を使わざるを得ない状況にさせる目的で、U10ヴァンプのOTKを遅らせるのには、一定の効果がありそうだ。
冥府の中尉はラスワネクロに相性が悪いか?
ここで重要になってくるのは、冥府の中尉はラスワネクロに相性が悪いのか?ということになってくる。入れ替え候補としては、死都の支配者が考えられるが、まず始めに冥府の中尉で、ラストワードカウントが進まないなんてことはないか?
答えはNoである。
冥府の中尉は進化なしでも2(進化で3)カウント進むので、特にギミックを無視しているようには思えない。死都の支配者が担っていたドローソースは消えてしまうが、こちらは蔓延る君主・ゼベットで対応したい。
それでもバフドラゴンには追いつけない
それでもバフドラゴンには盤面で追いつくことは難しいように思える。オディール・ゼペットの登場で確実に追いついてはいる、しかし、もうひと押しが足りないのだ。
U10ヴァンプには確かに勝てるようになった。しかしその先のバフドラゴン及びミラーや融合ネクロに対するディテールの部分でまだまだ伸び代があると言えるだろう。次のローテ落ちを境に、イステンデッドに頼りきった構築を見直す必要があるのかもしれない。